赤根智子なぜトランプから制裁対象・ロシアから指名手配?座右の銘や旦那と子どもと過ごす素顔

赤根智子さんのプロフィール

赤根智子さんは1956年6月28日、愛知県名古屋市に生まれました。

出身地の名古屋は当時、比較的保守的な土地柄として知られていました。

それでも両親から「女はこうあるべき」といった言葉を一度もかけられたことがなかったと、本人が振り返っています。

幼少期は恥ずかしがり屋で、お店で商品を注文することさえできないほど内気な性格だったそうです。

当初は理系を志望していましたが、高校2年生の頃に文系へ進路を変更しました。

 

 

愛知県立旭丘高等学校を卒業後、東京大学法学部へ進学。

1979年に司法試験に合格し、1980年に同大学を卒業しています。

学生時代の具体的な部活動や習い事についての詳細な公開情報は限られていますが、論理的な思考を好む傾向が早くからあったようです。

1982年に検事に任官し、横浜地方検察庁を皮切りに各地でキャリアを積みました。

 

 

当時の検察官任官者の中で女性はごくわずかで、先駆的な存在でした。

アメリカのジャクソンヴィル州立大学で刑事司法コースを修了した経験も、国際的な視点を養う大きな転機となったようです。

 

項目詳細
生年月日1956年6月28日
出身地愛知県名古屋市
学歴愛知県立旭丘高等学校、東京大学法学部、ジャクソンヴィル州立大学
主な経歴検事任官(1982年)、函館地検検事正、法務総合研究所長、ICC判事(2018年〜)、ICC所長(2024年〜)

 

家族構成と子どもとの日々

赤根智子さんには一人娘がいることが、過去のインタビューで明かされています。

検事任官当時は男女機会均等法制定前で、育児休業制度もありませんでした。

男性社会の中でキャリアを積むことに精一杯で、ワーク・ライフ・バランスという言葉すら存在しなかった時代です。

それでも一人娘は元気に育ち、面倒を見てくれた両親への感謝の気持ちを繰り返し語っています。

 

 

配偶者についての公的な詳細情報はほとんど公開されておらず、私生活を慎重に守っている様子がうかがえます。

仕事中心の生活を続けながらも、体調に正直で自然体でいることを心がけているそうです。

無理を重ねず、心身ともに健康で明るい気持ちを保つことを大切にしています。

娘さんとの具体的なエピソードは限られていますが、家族の支えがキャリアを支えてきたことは確かです。

 

家族関連内容
子ども一人娘
育児サポート両親の援助が大きかった
配偶者詳細な公開情報なし
生活スタイル仕事中心だが自然体を重視

 

座右の銘と信念に通じる言葉

赤根智子さんが繰り返し強調するのは法の支配の重要性です。

「普通に、地道に」努力を続けることが、国際社会で揺らぎつつある秩序を守る力になると語っています。

あるインタビューでは「人間到る処青山あり。自分の墓を作る所はどこにでもある」と覚悟を示しました。

圧力に屈せず、事実と証拠に基づいて判断する姿勢を貫くことが、座右の銘に近い信念となっているようです。

若い世代には「やる気と勇気を持ち、考えてばかりいないで一歩踏み出すこと」を勧めています。

失敗を恐れず外へ出る大切さを、自身の経験から伝え続けています。

こうした言葉は、著書『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』の中でも一貫して現れます。

 

なぜロシアから指名手配されたのか

2023年3月、国際刑事裁判所(ICC)はウクライナからの子ども連れ去りに関与した疑いがあるとして、ロシアのプーチン大統領らに逮捕状を発付しました。

赤根智子さんはこの判断に関わった裁判官の一人です。

ロシア側はこれを違法だとして反発し、同年7月、ロシア内務省が赤根さんを指名手配しました。

本人は日本で休暇中にテレビのニュースでその事実を知ったと明かしています。

動揺は少なかったものの、外出を控えるなど生活に変化が生じました。

自身の安全だけでなく、裁判所全体への脅威にもなり得るとの意識から、慎重な行動を取っているそうです。

ローマ規程の締約国は、この措置をICC業務への妨害行為として強く非難しています。

赤根さんは「時効はないので最後まで遂行に向け努力する」との姿勢を崩していません。

 

ロシア関連内容
きっかけプーチン大統領らへの逮捕状発付(2023年3月)
措置ロシア内務省による指名手配(2023年7月)
本人の反応動揺は少なく、安全への配慮を強化
背景ウクライナからの子ども連れ去り容疑

 

なぜトランプ政権から制裁対象になったのか

2026年8月18日、トランプ米政権は赤根智子さんを制裁対象に指定しました。

米国内の資産凍結や入国禁止などの措置が取られています。

理由として挙げられているのは、ICCが米国やイスラエルなど、管轄権に同意していない国の当局者に対する捜査や訴追に関与してきたという点です。

 

 

特にイスラエルのネタニヤフ首相らへの逮捕状発付や、過去の米兵関連捜査が反発を招いたとされています。

ルビオ国務長官はICCを「腐敗し、政治化された超国家的裁判所」と批判し、「悪意をもって権限を乱用している」と声明を出しました。

赤根さんはこれまで「存続の危機だが私たちは負けていない」と語り、圧力に屈しない姿勢を示してきました。

制裁後も裁判業務は着実に進んでいると強調し、日本をはじめとする締約国への支援を呼びかけています。

クレジットカードの使用が難しくなるなど、日常生活への影響も指摘されていますが、本人は法の支配を守ることを優先しています。

 

トランプ制裁関連内容
発表日2026年8月18日
主な措置米国内資産凍結、入国禁止など
公式理由管轄権非同意国の当局者への関与
関連事案ネタニヤフ首相逮捕状、米兵関連捜査など

 

素顔とこれまでの歩み

赤根智子さんは検事時代から、被害者の力になりたいという思いを原動力にしてきました。

女性検察官が極めて珍しい時代に任官し、法廷での初公判では社会科見学の高校生が傍聴席を埋め尽くしたエピソードも残っています。

恥ずかしがり屋だった幼少期から一転、国際舞台で果敢に発言する姿は印象的です。

UNAFEI所長時代にはワーク・ライフ・バランスについて率直に語り、仕事中心でも健康を大切にする自然体の生き方を示しました。

ICC所長就任後も「アジア発のリーダーシップ」を発揮し、若い世代に道を開きたいとの願いを持ち続けています。

私生活では家族の支えを静かに大切にしつつ、公の場では法の支配を地道に守り抜く姿勢を貫いています。

ロシアからの指名手配とトランプ政権からの制裁という二重の圧力の中でも、裁判を淡々と進める姿は、彼女の信念の強さを物語っています。

名古屋で育ち、東京大学を経て国際司法の最前線に立つまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。

それでも「失敗を恐れず外へ」と自身に言い聞かせ、歩みを止めていません。

一人娘を育て上げ、両親に感謝しながらキャリアを積んできた経験が、今の冷静で粘り強い判断力につながっているのかもしれません。

国際社会が力による支配に傾きがちな今こそ、彼女の「普通に、地道に」という姿勢が、多くの人に静かな勇気を与えているようです。